Penthouse – 閃光花
これほどまでにキャッチーかつアッパーな失恋ソングが、未だかつてあっただろうか。
冒頭では切ない歌詞とMVの映像はリンクしているものの、サウンド自体はピアノの踊るような旋律が心地よく明るいムードな為、そのコントラストを楽しむのかと思わせておいて…踊るんかい!というサプライズ。
この曲は「失恋ソング」ではなく「失恋を吹っ切るソング」だったのだ。
驚いているのも束の間、どんどん昂る演奏に聴き手の気持ちも高揚するのは不可避で、最後のサビで迎える、集団でのダンスパートは多幸感に満ちており、最早ショートフィルム(映画)かと思わせるほどの完成度。
余韻が残りながらのアウトロで聴かせてくれる、ローファイHIPHOP的なフェードアウト手法も見事で、細部まで抜かりなし。
これは来るんじゃないかと思っていたら…あれよあれよで15万回再生!
Penthouse、今の内にチェックしておいた方がいいんじゃないでしょうか。
失恋なんて経験は、はるか昔にどこかへ置いてきたような私だが、歌詞に共感できずとも表層的な部分だけで十分に楽しめる、最高にお洒落で踊れる楽曲だと断言しよう。
それにしても、MVに出てくる女の子がとてもキュートで応援したくなる。
この感情は…恋というよりは親心か。
※Penthouseの過去の楽曲についてはコチラから↓。
STUTS – Expressions
次に紹介する楽曲は、STUTSのニューアルバムに収録されているコチラ(リリースから随分経過しているが、どうしても紹介したいので御容赦を)
まずは、豪華絢爛なフィーチャリングメンバーは以下の面々。
Daichi Yamamoto(京都出身、モデルもやれちゃう才人)
Campanella(早口でまくし立てる、愛知の異端児)
Ryugo Ishida(ゆるふわギャング)
北里彰久 (Alfred Beach Sandalの人)
SANTAWORLDVIEW(1%所属の次世代枠)
NENE(ゆるふわギャング)
仙人掌(東京のコンシャス代表)
鎮座Dopeness(レイドバックなスタイルが唯一無二)
御覧いただければ一目瞭然だろうが、ラッパーやシンガーと一言で括るには余りにも多岐にわたる、バックグラウンドも年齢もスタイルもバラバラな人選で、よくこんなに集めたなと感心させられると共に、STUTSの人懐っこさが垣間見えて面白い。
肝心の楽曲についてだが、シンプルかつアッパーなトラックに乗せたマイクリレーというわかりやすい構成で、前半は想像通り耳障りよく、仙人掌からはトラックを変化させ、ベテラン勢がそれぞれの持ち味を存分に聴かせてくれる展開で、鎮座Dopenessによる終わらせ方は流石の一言。
少し大袈裟に言うなら「とりあえず、これ聴いとけばいいんじゃね」ってやつ。
因みにアルバム自体もすごくいいので、一度は通しで聴くことをおススメしておこう。
あとがき
今回は、2022年11月9日までにリリースされた新曲の中から個人的に気に入った楽曲を紹介していきました。
記事を読んで気になった楽曲があれば、是非一度視聴してみて下さい。
新しい音楽体験の一助になれば幸いです。
それでは、また。
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