今回も、この一週間の間でリリースされた新曲の中から個人的に気に入った楽曲を紹介していきます。
各紹介記事の巻末には、紹介した楽曲が収録されているアルバムCDのリンクを貼っていますので、アーティストのことをより深堀りしたくなった方や、楽曲をモノとして所有したいなんて方は、是非そちらもチェックして下さい。
Calvin Harris – Obsessed (Official Audio) ft Charlie Puth & Shenseea
最初に紹介する楽曲は、ついに待ちに待ったニューアルバムがリリースされた、Calvin Harrisによる4曲目のシングルカットから。
このブログの読者貴兄にとっては「またか」と呆れられてそうだが、この季節に聴くCalvin Harrisは格別な上に、本当に好きなので許していただきたい。
※誰が言ったか知らないが「Calvin Harrisは夏の季語」という認識である。
ピアノのシンプルな旋律によるループサウンドがとにかく心地よく、そこに乗せて歌うのがCharlie Puthなのだから、合わないわけがない。
また、Shenseeaも新人ながら堂々とラップしており、ルーツであるジャマイカのヴァイブスがいい意味でスパイスとなっている。
前作から約5年の歳月を経て提示されるサウンドを1曲ずつ聴いていく期間もそれなりに楽しかったが、やはりアルバムを通して聴いてみたいと思うのがリスナーの心情というもの。
この夏は、このアルバムを外すわけにはいかない、でしょ?
PUNPEE – Jammin’97 (feat. ZEEBRA)
続いて紹介する楽曲は、先日のフジロックでのライブパフォーマンスが記憶に新しい、PUNPEEの新曲を。
何を隠そう、ホワイトステージで初披露された楽曲なのだが、この曲でフィーチャリングされているZEEBRAがサプライズで登場した時には心底驚いた。
それは、HIPHOPのラッパー同士とは言え、かたやトラックオタク代表、かたやギャングスタ代表であるために、決して交わることのない二人だと勝手に思っていたからに他ならない。
そんな相反する立場であるハズのZEEBRAが「不良だけじゃなく、オタクもRAP’in」なんて言うのだから、これ以上は誰も何も言えなくなる。
そして、曲の最後はこう締めくくられる「take it easy」…そう、気楽に行こうぜってこと!
DOMi & JD BECK, Anderson .Paak – TAKE A CHANCE
最後に紹介する楽曲は、8/3にデビューアルバムがリリースされた、DOMi&JD BECKからFM802のヘビーローテーションにも選ばれた一曲を。
Anderson .Paak の緩いボーカルが際立つ、R&Bのような緩急のついたビートとシンセサイザーの自由なコード進行が印象的な前半に対して、終盤では一転して情熱的なセッション(ドラムがめちゃくちゃ早くなる)が繰り広げられる展開に高揚感を覚えるが、ここでひとつ疑問が。
サビ以外はAnderson .Paakしか歌ってないっぽいけど、この二人は何をやってんの…?
ちなみにコチラは、2020年1月29日に公開されたライブ映像である。
そう、この二人はシンガーではなく、ピアニストであり、ドラマーなのである。
しかも、動画からも分かっていただけるように超絶技巧派の、だ。
改めて紹介するが、彼ら二人は弱冠22歳と18歳にして、ハービー・ハンコックやサンダーキャット、フライング・ロータス等名だたるアーティストと共演した凄腕のプレイヤーで、このアルバムはジャズの名門、ブルーノートからリリースされるという、まさしくZ世代の新星と呼ぶに相応しい経歴の持ち主。
ブルーノートからリリースされる時点で「ジャズ」という刻印を押されることを運命づけられているとはいえ、この楽曲も含めて彼らの音は明らかにジャズの枠には収まっておらず、その自由奔放さがまたジャズっぽくてとても良い。
しかし、奇抜さで聴き手を驚かせようという尖り具合よりも、外に開かれた柔和な雰囲気の方が勝っており、新しい時代の音楽を聴かせてくれることが単純に嬉しいと感じられた。
新しい音楽体験をしたい方、コチラですよ!
あとがき
今週も、リリースされた新曲の中から個人的に気に入った楽曲を紹介していきました。
今週は、いつにも増して熱の入ったレビューになってしまったかもしれない。
それほどまでにDOMi&JD BECKとの出会いは嬉しかったのだ、ということでご容赦下さい。
それでは、また。
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