いよいよ梅雨シーズン到来。
しかし、唐突に雹が降ってきたり、かと思いきや一時的に晴れ間が見えたりと、例年以上に先が読めない不安定な天気が続く中、今週はそんな憂鬱な気分を吹き飛ばす、フレッシュな曲を紹介していこう。
WILYWNKA – That’s Me (Prod. DJ UPPERCUT)
1曲目は、変態紳士クラブ名義でこの間新曲をリリースしたばかりなのに、ソロでも7月にアルバムをリリースするという、ここんところ大忙しなWILYWNKAからリード曲を。
まず、彼のトレードマークである、コームで撫でつけた黒髪リーゼントから金髪パーマへのイメージチェンジは、アルバムタイトル「COUNTER(反撃)」の意思表明を感じさせる大きな変化だが、それにしても驚いた。
肝心の楽曲はというと、往年のギャングスタラップを彷彿とさせるサウンドに乗せた、反骨精神が反映されていながらも軽快なリリックでそれまでのファンは勿論、2000年代のUS-HIPHOP好きにも難なく受け入れられそう。
デビュー当初から感じていたことだが、トラップやチルトラックみたいなトレンドの曲もそつなくこなすけど、ブーンバップやギャングスタに代表されるオーセンティックなスタイルの方が彼にはしっくりきている。
これは、ニューアルバムがどんな仕上がりになっているのか楽しみで仕方がないな。
※因みに、変態紳士クラブの曲を過去記事で紹介しているので良ければそちらも是非!
SOIL&”PIMP”SESSIONS – Meiji-Jingumae ‘Harajuku’
2曲目はちょっとクールダウンということで、現代のジャズバンド代表(個人的偏見)、SOIL&”PIMP”SESSIONSから1曲。
ジャズって聞くとなんだか難しいって二の足を踏む方が多いように見受けられるが、SOIL&”PIMP”SESSIONSに関しては全くそんなことはないので御安心いただきたい。
というのも、各楽器の聴きどころが明確で、かつ、ソロパートにおいても大きく音階から外れるようなプレイをしないので抜群に聴きやすく、曲によってはゲストボーカルを迎えた歌モノまで用意されているためである。
※勿論、ライブとなれば話は別だが。
という訳で今回紹介するコチラの曲は、小降りになった雨音のように小気味いいピアノの旋律や、喧噪が過ぎ去った街を讃えているかのように高音を鳴らすトランペット等、気分を落ち着かせてくれる要素が詰め込まれたサウンドで、雨の中頑張った仕事終わりに聴くにはもってこいな楽曲。
雨上がりの晩酌のお供に、是非。
Marshmello, Khalid – Numb
3曲目は約5年ぶりにMarshmelloとKhalidが共作したコチラを紹介。
跳ねたビートはいかにもパーティーチューン然としているのに、冒頭から聞こえてくるギターの音や口笛のおかげで、終始牧歌的な雰囲気が漂う不思議な音像で、体が揺れる程にテンションが上がることはなく、割とゆったりと聴いていられる。
Khalidの肩の力が抜けた歌声も耳馴染みがよく、普段の彼の楽曲とは離れたサウンドではあるが、私にとってはむしろ、こちらの方が好きかもしれない。
近々、Khalid自身はアルバムをリリースする予定とのことなので、このタイミングでソロ名義の曲と聴き比べてみるっていう試みも面白いだろう。
聴いた曲がきっかけで数珠繋ぎにどんどん世界が広がる、音楽ってやっぱ最高。
あとがき
今週もリリースされた新曲の中から個人的に気に入った楽曲を紹介していきました。
気になった曲が見つかったのなら、是非一度聴いてみてください。
きっと、今まで知らなかった新しい世界が広がる…かも。
それでは、また。
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