この記事では、初めてKing Gnu(キングヌー)の楽曲を聴くなら、まずはこれを聴いて欲しい!と個人的におすすめできる楽曲を3曲紹介します。
とは言えKing Gnuは既に高い知名度を誇るドーム・クラスのバンドです。
ファンならずとも「白日」「一途」などの代表曲であれば、誰でも一度は聴いたことがあるでしょう。
そこで今回は、認知度こそ代表曲に劣るものの、聴きやすさや独自性など、King Gnuの魅力が十二分に楽しめる名曲を紹介していきます。
King Gnuの魅力とは?
King Gnuを語る上で、常田大希(G/Vo)の存在を無視することはできません。
その個性的なルックスと類稀なる作曲センスは度々メディアでも取り上げられるほどで、正に「時代の寵児」と呼ぶにふさわしい活躍ぶり。
そんな彼が作る楽曲は、最早ロックという軸足すら必要ないほどジャンルを自由に横断する雑多性(もしくは網羅性)が最大の特徴で、新曲を聴くたびに驚きと感動を覚えます。
そこに井口理(Vo/Key)の表情豊かな歌唱を加えることで、どんなに挑戦的な楽曲であったとしても「歌モノ」という立ち位置を失わずに世に提示できている、というバランスの取り方も個人的には面白いと感じるところです。
また、MVもひとつの映像作品として通用するほどのクオリティで、耳でも目でも楽しめるところもKing Gnuの魅力のひとつと言えるでしょう。
こんなに魅力あふれるKing Gnuの楽曲を「若者の音楽」と一括りにするのはあまりに勿体ない!
是非、音楽好きな大人の方も食わず嫌いせずに聴いてみてください。
King Gnu 名曲3選
飛行艇
はじめに聴いて欲しいのは、どっしりとした直球のロックを聴かせてくれる「飛行艇」です。
これまで代表曲しか聴いたことが無い方にとっては「らしくない」と思われるでしょうが、この曲を聴けばKing Gnuは前衛的な音楽に挑戦する集団でありながら、それぞれが優れた演奏者でもあることを理解してもらえるでしょう。
構成もシンプルで明解、誤魔化し無しのバンドサウンドは聴きやすさ抜群で、サビではたまらず合唱してしまうような、ドーム・クラスのバンドに成長したKing Gnuなりのライブアンセムとなっています。
千両役者
この曲では、常田大希のもう一つの魅力である、低音ボーカルを存分に堪能できます。
※元々はこういったオルタナティヴロックの楽曲が主体のバンドでした。
高音でかき鳴らすギターと渇いたドラムが先導する、焦燥感に駆られるようなサウンドに、ラップを織り交ぜたボーカルで畳みかける展開は、初期から通底するKing Gnuの真骨頂と言えるでしょう。
最近では、打ち込みで緻密に作り込まれた楽曲が多いために忘れられがちですが、King Gnuはロックバンドなのだど再認識させてくれる名曲です。
Boy
最後に紹介するのは、King Gnuの中でも極めて異端、ストリングス(バイオリンなど)とクラシックギターを基調とした、メロディアスなオルタナR&Bともいうべき楽曲「Boy」です。
勿論、ベースやドラムも途中で入ってくるのですが、あくまでリズムキープを担うのみで、メインはストリングスが全うするという構成は、今聴いても相当に尖っています。
それでもKing Gnuらしさを失わないのは、井口理の情感たっぷりなボーカルと、後半から急に登場する、ワウペダルをがっつり踏まれたギターサウンドによるところが大きいでしょう。
また、映像作品としても超一流で、この曲に関してはMVと音楽で一つの作品だと認識しています。
※私はKing Gnuの楽曲の中ではこの「Boy」が一番好きです。
たまにMVを見ると、少年時代の友達を思い出してエモくなり、少し泣きます。
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