6月も終わりに差し掛かり、もう今年って半分過ぎたのか…と妙に感傷的になってしまったと思ったら、あっという間に梅雨が過ぎ去ってしまった。
個人的にはそんな多感(?)で忙しない一週間を過ごしたのだが、今週も変わらず新曲を紹介していくとしよう。
※各楽曲紹介の末尾には、楽曲が収録されたアルバム(CD、レコード等)や過去作のamazonリンクを貼っていますので、深堀りしたい方や、モノとして所有したい方は是非チェックしてみてください。
山下達郎「LOVE’S ON FIRE」
まず1曲目に紹介するのは、11年振りにニューアルバムがリリースされる、山下達郎の新曲を。
御年69歳(!)の大ベテランが投下したリードシングルは、シンプルなコード進行やEDMを彷彿とさせるシンセサウンドが何とも今っぽい音像。
…もしボーカルが違っていたら、tofubeatsの曲って言われてもわからないんじゃないだろうか…。
キャリアを通じてCMソングや映画のタイアップが多いので「テレビや街で流れる音」という印象がついて回る山下達郎だが、単なる集大成と一括りにさせない、「今」をしっかりと意識した、それでいて「らしさ」は絶対に消さない音は、未だ現役を貫き続ける彼ならではと言っても過言ではないだろう。
同世代じゃない人にこそ、聴かず嫌いにならずに聴いてみてほしい一曲。マジでおすすめ!
Beyoncé – BREAK MY SOUL
続いて紹介する曲も、これまたベテラン勢から。
Beyoncéも、かなり久しぶり(約6年振り)の新曲となるわけだが、そのサウンドはそれまでのR&B路線とは大きく異なり、90年代のハウスをサンプリングして作られた、極めてシンプルなものへと移行。
そして、既に地位も名誉も全て手に入れている筈の彼女から発せられた歌声は、今まで以上にノリノリで、パワフルで、イケイケなのである(死語が続きました…失礼)。
これは、まだまだ過去のキャリアに胡坐をかくつもりはないようだ。
※できることならそのバイタリティを分けてほしい。
(sic)boy – living dead!! (Prod.KM)
最後に紹介するのは、(sic)boyの新曲を。
シンプルな構成のトラックはこれまでに何度もタッグを組んでいるKMのもので、(sic)boyの声は相変わらずバリバリに加工されているが、匿名性をある程度保ちながらも歌詞からにじみ出る焦燥感が消えていないのは彼の歌心によるところが大きく、とても聴きやすい。
しかし、これまでと聴こえ方が大きく違うのは、ギターやベース、跳ねたドラムによるサウンドメイクがよりロックバンドのセッションに近づいた為だろうか…90年代のロックからモロに影響を受けた私にとっては懐かしくもあり、久しぶりに細かいドラムに合わせて小さく首を振ってしまった。
語弊を恐れずに例えるなら「トラップを経由したロック」を「トラップ畑のトラックメーカー」が作るとこうなる、といった感じで、ある程度やりつくした感が拭えない中での試行錯誤の跡が見えるようだ。
これがメジャーに殴り込みをかける足掛かりとなるか、乞うご期待!
あとがき
今週もリリースされた新曲の中から個人的に気に入った楽曲を紹介していきました。
気になった楽曲は、是非一度試聴してみて下さい。
新しい音楽体験があなたを待っている!…かも。
それでは、また。
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